メイクを通じて外見だけではなく内面の輝きまでアプローチする「メイクセラピー」。
『メイクセラピー検定』は、そのようなメイクセラピーのテクニックを習得できる資格です。
しかし、メイクセラピー検定を受検すればどのようなことが身につくのか、独学でも合格できるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に事務職OLの筆者が『メイクセラピー検定』を受験した感想や、合格基準、出題内容などをお届けします。
美容関係の資格やメイクセラピーに興味を持っている人にとって、ぜひ当記事が受検の参考になれば幸いです。
メイクセラピーとは
男女問わず毎日のルーティーンになっているメイクの時間。
メイクは自分の表情を明るくをしたり、コンプレックスに感じている顔のパーツをカバーしてくれます。さらに、メイクした自分の顔を見て自信をもったり、外に出る気力が湧いたこともありませんか?
メイクセラピーは、心理カウンセリングを用いながら、その人独自の美しさを活かしてメイクを施すテクニックです。メイクセラピー検定に合格すると、その技術を習得したことが認められます。
見た目の印象を良くするメイクテクニックだけではなく、メイク前のカウンセリングで「なりたい自分」を描き、実現するためのフォロー方法を身に着けられるのです。
メイクテクニックについては、パーツバランスやコスメの質感の違いなどを学び、理想とする見た目へ変えられる力を伸ばします。
心理カウンセリングでは、「なりたい自分」が浮かんだ理由や、新しいメイクにマッチする振る舞いを提案できることによって、変化した印象をより満足できるものにします。心理的にアプローチすることで、自己肯定感の向上や、メイクに対するモチベーションアップにもつながるでしょう。
メイクセラピー検定受験までの流れ
現在、メイクセラピー検定には6つの階級(3級、MC級、準2級、2級、1級、特級)があります。
受験する級によって、試験の時期や年間の実施形式は異なるため、確認をしましょう。
3級、MC級、準2級、2級はどなたでも受験可能。
1級は、2級の試験に合格した方のみ受験の対象となります。
また、特級は1級合格者かつ、指定の条件を満たした方が受験できます。
試験形式は、3級、MC級、準2級はオンラインで試験を受けられます。
また、2級は筆記試験は在宅、実技試験は指定の会場で開催されますが、1級と特級は、筆記も実技も指定会場にて受験します。
オンライン受験は、スマホ、タブレット、PCで時間や場所を選ばず受けられ、試験結果も数日でわかります。そのため、メイクセラピー受験を初めて受けてみたいという方は、オンライン受験可能な級からチャレンジしてみるのがおすすめ。
メイクセラピー検定の試験内容
メイクセラピー検定は、3級とMC級のみ筆記試験だけで合否が決まりますが、基本的に筆記試験と実技試験の両方を受験します。
出題内容は主に以下のような項目です。
- 化粧心理学
- メイクセラピー的心理学
- カウンセリング概論
- 印象分析
- 色彩とメイク
2級以上が受ける実技試験は、いずれの級も、試験会場でモデルさんの半顔にメイクセラピーのテクニックを使ってメイクします。出題内容や試験時間は各級により異なるため、事前に実践練習を重ねておくと良いでしょう。
なお、準2級の実技試験のみ、自分の半顔にセルフメイクを施し、オンライン上でその画像を提出することで採点されます。
メイクセラピー検定の合格率
メイクセラピー検定の合格率については、3級が約90%、準2級が約70%~80%とオンライン受験の場合は高めです。
私は準2級を受験しましたが、テキストの内容通りに出題され、難易度は高くはないと感じました。画像をアップロードして提出するセルフメイクの採点も、9割程度の得点です。
一方で、指定会場での試験となる2級以降は徐々に合格率が下がり、1級になると合格率は40〜60%程度、特級は10〜30%程度となります。実技試験が加わることによって、難易度が上がっているようです。
試験で問われる内容自体は、美容が好きな方であれば聞いたことのある単語も多いはず。
まずは公式テキストでメイクセラピーの知識をつけ、その後メイクの実践練習を重ねると、習得が早いでしょう。
メイクセラピー検定は独学で合格できる
メイクセラピー検定は、独学で合格する人が多くいます。
特に、受験資格が必要ない3級から2級までの内容は、仕事や家事で忙しい日々の中でも、スキマ時間さえあれば勉強できます。実際、私も毎週2時間程度の勉強を1か月間続け、準2級に無事合格しました。
一方で、1級と特級は、それぞれ指定された条件があり、テキストでの学習に加えて実務経験や通学での学習も必要です。
試験では単なるメイクのやり方ではなく、そのテクニックで与えられる効果や、心理学用語なども問われるため、テキストは熟読して内容を理解しましょう。
すべての級に共通する筆記試験は、テキストで学習するのがもっとも効率的。
一般社団法人メイクセラピストジャパンからは、検定用の公式テキストが出版されています。メイクセラピー検定の公式サイトや通販サイトで購入可能です。
テキストは、1級、2級、3級用の3種類。自分の受験したい級が対象としているテキストを公式サイトで確認してみましょう。
2級や準2級の試験では、3級テキストの内容も一部含まれますが、実際にどちらのテキストも購入したところ、2級テキストには3級テキストの内容もほとんど記載された上で、新たな知識が追加されていました。
メイクセラピー検定以外の美容系の資格をお持ちの方や、メイクに関する基礎知識に自信がある方は、2級テキストから学習を始めても問題ないかもしれません。
なお、1級および特級を受験する方は、1級テキストをを追加で購入し、学習を進めていきましょう。
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メイクセラピー検定が役立つ場面
①美容・医療・福祉業界でのお仕事
メイクセラピーの知識やテクニックが直結するのは、やはり美容業界。例えば、化粧品メーカーの美容部員の方は、メイクセラピーを学ぶことで、より顧客にあった商品をおすすめできるでしょう。
そのほか、心理的な側面からアプローチできるメイクセラピーは、メンタルケアを必要とする医療・福祉の職場でも役立ちます。心身ともに健康で明るく過ごすためのフォローとして、メイクセラピー検定で習得した心理カウンセリングやスキンケアアドバイスを活用してみましょう。
また、メイクによってポジティブな感情を引き出す化粧療法は、エイジングケアや認知症の防止に有効であると考えられています。
家族など身近な高齢者へのケアとして取り入れてみることで、メイクセラピーが喜ばれる瞬間になるはずです。
②メイクが上手くいかないときの対処ができる
ある朝、「今日はなぜかメイクが上手くいかない…」と気分が沈んだ経験はありませんか。
メイクセラピーを学ぶと、そのような状況で「なりたい自分」を整理できます。
具体的には、「どこのパーツのメイクに納得がいかないのか」「理想のメイクに近づくための直し方」が思い浮かぶようになるのです。
心理カウンセリングを用いると「今、メイクをしている自分がどのような精神状態か」を自身に問いかけられるかもしれません。
さらに、友人や同僚とメイクの話題になった際にも、メイクセラピーの観点から相談に乗れるはず◎
まとめ
私は、メイクセラピー検定に合格し、大好きなメイクがより一層楽しめるようになりました。
特に、心理カウンセリングや印象分析を知ると、メイクをする時間が自分の心までケアできる時間に変わります。
美容のお仕事についている人はもちろん、美容が趣味の人は、メイクセラピーを習得しておくと色んな場面で活かせるはず。
メイクの力で外見も内面も輝かせたい!と感じる人は、ぜひメイクセラピー検定を受験してみてください✨
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